第12話

何も反論して来ない

お兄ちゃんの眼から涙がこぼれ落ちた。


きっと遠く離れた田舎に暮らす両親の姿を思い出し、思い浮かべてくれて居たのではないのかと


私しは、その涙が…そう語って居たのだろうと

その事に疑いを持たなかった。


私しねえ…凄く優しいお兄ちゃんが、とても大好きだよ!


小さい頃、私しが泣くとなだめる様に

何でも私しの思う通りにしてくれて居た


そんな…お兄ちゃんが大好きだよ!


けど、私しも言い過ぎたかもしれない…


だから、生意気だと思ったら殴ってもいいよ!


けど、今のお兄ちゃんは大嫌い!




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