第11話
続いて、お肉類を何点か注文し飲んだり食べたりと大学に行って以来の久々の
お兄ちゃんとの楽しい時間を過ごした。が…
ビールジョッキを二杯飲み干した所で
日頃からお兄ちゃんを許せ無いと思う事が爆発した。
お兄ちゃん…私し…優しいお兄ちゃんが大好きだよ!
けど…どうしても許せ無い事があるの!
「何だよ!許せ無い事って…お前…酒癖悪いなぁ」
お兄ちゃん…どうしてお正月とかにも帰って来ないの!
お父さんは休みが決まっていて
お正月さもえ家族で過ごす事も少なくって
お兄ちゃんも…その寂しいお正月を何度と無く過ごし凄く淋しい思いをした筈だよ!
どうして帰って来て元気な顔を見せてくれないの…?
お父さんは昼、夜と違う会社で働いて居る。
だから、しょうが無い事かもしれない!
けれど、其れは誰の為…?
この前のお父さんの休みの日に
テレビ番組で紹介してたから
そう言いドライブがてら
そのお寿司屋に入りお寿司を食べた。
とっても美味しかった!
けど、その時のお父さんが帰って来たの何時だと思う…?
朝の三時だよ!
十分な睡眠さえ取っていなくても
私達、兄妹を何処へでも連れて行ってくれ
皆を家族旅行にだって連れて行ってくれたじゃない…
なのに…今の、お兄ちゃんの暮らしぶりは何…?
二言目には「俺、金ねえから」って
恥ずかしく無いの…?
お金が無かったらアルバイトしたらいいじゃない!
何もかも自分が悪いんじゃ無い!
部屋だって、そうだよ!
毎日、少しずつでもお掃除していれば
こんなに七時間も掛かる事も無かった筈だよ!
あの部屋が綺麗に成ったのは私しだけの力じゃ無く
お兄ちゃんも一緒に一生懸命、頑張ったからなんだよ!
お兄ちゃんはやれば、やろうと思えば
何だって出来る人だよ!
私しがそう言い終わった時
お兄ちゃんは私しに何も反論しなかった。
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