第6話

《さてと…一件落着したから掃除しますかあ

お兄ちゃん…本は全部片付けたの?》


「ああ」


《口数の少ないお兄ちゃん

じゃあ燃えるゴミからだよ

ゴミ袋にじゃんじゃん入れて…

このままじゃあ掃除機も掛けられないからね!

お兄ちゃん掃除機って是れ?》


「そうだよ!」


《是れって一度か使った事…あるの?》


「何時も使っているよ!」


《に…しては綺麗なんだけど!

中は…ゴミ無し、使われた形跡無しって

ゲッ!って事はここの床とかは…何年、掃除機掛けられていないんだ…?

やれやれ…こりゃ思っていた以上に大変だよ!凹むわ》


《お兄ちゃん…次はビン類と缶類を分けて袋に詰めてねぇ!》


「ああ…分かった!」


《に…しても汚い部屋だねぇ!》


「その為に掃除してるんだろうが!」


《そうでした!》(笑)


《先にジュータンの上から掃除機を掛けるから

終わったらジュータンを剥がしてねえ!》


午後から始められた大掃除も後少しと言う所で時計を見ると

もう六時を過ぎようとしていた。


《お兄ちゃん…もう少しだから頑張ろう…

あのね…お父さんが二人で何か美味しい物でも食べろって

お金をくれたから、外で何か食べよう!》


「そうか…お父さんがね!」


《毎日、どうせろくな物を食べてないでしょうからって!》(笑)


「俺…ラーメンは食っているぞ!」(笑)


《毎日、ラーメンだけなの?

ご飯とかも食べなきゃあ!》


「面倒いしなあ!」


《お兄ちゃん…少し休もう!》


二人共に動っきぱなしで疲れて居た


「聡子…ジュースでも飲むか?」


《うん…随分と綺麗に成ったね!》


「聡子…ほら飲め!」


お兄ちゃんは炭酸飲料のペットボトルを渡した


「頑張ったな…聡子のおかげだよ!ありがとうな」


《だって今日から三日間お世話に成る部屋だから気合いも入ってたから!》(笑)


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