第5話

「あのな!俺はお母さんからも

お父さんからも…お前が此処に住むって話しは聞いてねえぞ」


《ぞって!ろくに電話もしなければ…お盆だってお正月だって五月の連休だって帰って来ない人と

どうやって話しをするのよ!》


「俺だって学業が忙しくて…それに…あれだ…こんな狭いベット一つしか無いアパートにお前と二人で暮らすのは無理だから!」


《何を焦っているの?お兄ちゃん

もしかしてエッチな事を考えて居るんじゃない?》


「バカ!そうじゃ無く…あれだ…幾ら兄妹でも毎日、毎晩同じベットに寝るのは良く無い事だと言って居るだけだ!」


《だから…兄妹が同じベットで毎晩一緒に寝て何が問題なのよ!》


「しかし…あれだ…そりゃまずいだろうが…」(汗)


《お兄ちゃん汗かいてるよ!》(笑)


「ダメだ!俺は絶対に承諾出来ねえからな」


《変なお兄ちゃん

兄妹が一緒に暮らし同じベットで寝て…問題とかってあったかな…


じゃあ…お兄ちゃんは私は私で別にアパートを借りて入って

二人の子供達の為に今、以上にお母さんと、お父さんに働けって言いたい訳

そうしてお父さんやお母さんを苦しめたい訳

ろくにアルバイトもしないくせに!》

(泣く)


「分かったから…分かったから…もう泣くな!但、俺は若い男女が一緒に寝泊まりし暮らすのは教育上、良く無いと言って居るだけだ」


《若い男女って言っても私達は兄妹だよ!

小さい頃は毎日、一緒のお布団で寝てたじゃない…

どうして大きく成ったら

其れが教育上、良く無い事なのかをバカな妹にも分かる様に教えてよ!》


「だから…世間一般の常識から考えても…そんな暮らしはあり得ないだろうがよ!」(汗)


《其れでは判決を言い渡します

主文…聡、被告人は無修正と書いたエロイ本を多数持っており

妹に其れが見付かると奪い取る様にその証拠品を隠すなど

全然、反省の色も見せずに妹を苛めた事は 、はなはだよろしく無く

今度の無修正の本の事を両親に報告する事とする。以上!》


「何が以上だ…俺が何時お前を苛めた?だから分かったから泣くなよ!」


《では被告人は無条件で妹が一緒に暮らす事を認めますか?》


「分かった!認める!お前に泣かれると俺…全然ダメなんだ」


《ありがとうお兄ちゃん

無修正の本の事は内緒するからね》(笑)


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