第4話
《ちょっと…お兄ちゃん
見られてまずい物だからってバタバタしないでくれる!ホコリが舞い上がってるよ》
「分かった!静かに動くから」
《そんなにも沢山、妹に見られたくない物があるの?》
「そんな訳じゃ無いけど…一応な!」(笑)
《もう…信じらんない!
では次に料理に使える物を点検します
ガステーブルありと、お鍋は…
何、是れ小っちゃ!
お兄ちゃん…このお鍋で何作って食べてるの?》
「ラーメンとか色々な!」
《是れじゃあ私しが、お泊まりな時に何を作って食べさせるつもりよ!》
「お前…此処に泊まって行くのか?」
《あらっ…妹が、お泊まりしちゃ困る事でもあるの?》
「いや…何も無いけど…ベット一つしか無いから…」
《いいじゃん兄妹が一緒のベットに寝たって…兄妹なんだから!》
「そりゃそうだけど……」
《フライパンは…是れも小っちゃ…
お兄ちゃん…トースターが無いんだけど!》
「俺、パンは食べないから!」
《食べないからからって私しは食べるけど
電子レンジはあり
では次に冷蔵庫を家宅捜索…と
ありゃ…お兄ちゃん食材って何も無いけど
いつも何を食べて居るの?》
「コンビニ弁当とラーメンかな!」(笑)
《えっ!じゃあ今夜の食事は…ラーメンなの?》
「俺、金ねえし!」
《金ねえしって…お母さんとお父さんが
どんだけ働いていると思っているの?
お母さんだってパートしながら仕送りしてるんだよ!
アルバイトとか仕様とか思わない訳…
私しだって来年から大学に行くんだからね!》
「大学決まったのか…何処の大学に行くんだ!」
《東京の大学!》
「東京って…お前も東京で暮らすのか?」
《そうだよ!》
「じゃあ住むアパートとかは?」
《もう決まってるよ!》
「東京のアパートは家賃だけでも高いよ!
それじゃ仕送りも大変だろうが」
《そうよ…我が家は裕福じゃ無いから…子供が大学に二人も入って居たら大変だよ!》
「そうか…お前も東京にな…で何処の大学だ!」
《お兄ちゃんと違って二流大学じゃなく国立大学!》
「えっ!国立大学って…まさか東大?」
《です!》
「えっ…東京大学?」
《あのね…他に東大って国立大学があるの?》
「だよな!」(笑)
「で…アパートは家賃は?」
《知らないよ!》
「よってお前…東京の部屋の家賃は高いんだぞ…お母さんだってお父さんだって大変だろうが!」
《そうだよ!大変だよ…だからこのアパートで暮らすの》
「何…このアパートって俺とお前がこのアパートで?」
《仕送り少なくて済むじゃん
ねっ!お兄ちゃん》(笑)
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