第21話 ロバのシルベスターとまほうの小石

ロバのシルベスターとまほうの小石

ウィリアム・スタイグ


 ある時期、息子がロバが大好きで。だからこの本を紹介していただいた時には、ヤッターと思ったことを思い出した。

 願いがかなう赤い小石は、なんてステキと思うし、シルベスターが望みを試してみるところも愛らしい。

 が、急にいなくなった息子を探す、お父さんとお母さんの悲しい顔。花瓶の花までしおれている。そして季節が通りすぎていく絵など、悲しいページが続く。それをみていくと、ちょっともうもとにもどれないような気がしていく。でも大丈夫。最後のハッピーな絵を見ると、家族の喜びよう、そして読んでいて幸せになれる一冊だ。


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