第50話 料理は化学

【おうち女子会】

果穂ちゃんと一緒に、知恵ちゃんのお宅にお邪魔しての女子会です。

知恵ちゃんの手料理をごちそうになります。


果穂ちゃんとは駅前で合流して、一緒に知恵ちゃんの家へ向かいます。


12時前に到着したら、料理はほとんど完成しておりました。

加藤さん「知恵ちゃん、さすが」


知恵ちゃん「後はほとんど、盛り付けて並べていくだけだし、お手伝いよろしく」



【自炊】

果穂ちゃん「綾ちゃんは自炊してる?」

加藤さん「作らないと食べるもの無いから、作ってるよ」


果穂ちゃん「できた物を買ってくるとか、食べに行くとか、あるでしょ?」

加藤さん「買ってきたものは、なんか味気ないし、食べに行くのは面倒で」


知恵ちゃん「作ったり、後片付けが面倒じゃなくて?」

加藤さん「食べに行くのに家を出て、帰ってくるまでで考えたら、作って食べて片付けられるし。自分で作ると、自分好みの味付けだし」


果穂ちゃん「私はもう、日曜にどれだけ元気があって、作り溜めできるか次第かな」

加藤さん「逆に、私はまとめて作るのは無理」



【レシピ】

知恵ちゃん「最近は、ネットにレシピが転がっているからいいよね」

加藤さん「私は、あんまりレシピ見ないかも」


加藤さん「冷蔵庫の中見て、これとこれをどういう調理法で、どんな感じに味付けしようかなって考えて、調味料も目分量で」


加藤さん「レシピを見たところで、これを追加したら美味しそうとか、この食材を違うのに変えようとか、一回目からやっちゃうし。味見もほとんどしないし」


果穂ちゃん「勝手に食材を追加する、調味料は目分量、味見しない。綾ちゃん、メシマズの条件だよ」

加藤さん「大丈夫、ちゃんと食べられるものになってる」



【料理は化学】

知恵ちゃん「料理は化学実験みたいなものなんじゃ。ちゃんと分量は守らないと」

加藤さん「料理は化学だよ」


果穂ちゃん「どの口がそれを言うか」

加藤さん「化学だから、どれとどれを混ぜたら、どんな味になるのかだいたい分かるでしょ」


加藤さん「味付けだって、素材の状態も量も毎回ピッタリ同じなわけがないんだから、その時々でこのくらいならこんな感じでって、調整しないと」


加藤さん「あと、全く味見しないわけではなくて、たまには味見します。今どんな味で、どう味付けしようかなって時で、調味料加えた後は、やっぱり味見しないけど」

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