第45話 すごい人がやって来た
【新人登場】
新しく、派遣さんが 1人やってきました。加藤さんと同じくらいの年齢の女性です。
お名前は
加藤さんとは直接は関わらない分析を担当される予定です。
今、多くの分析を抱えて残業がちになっている、
みんなで集まって紹介の後、佐山さんから課長に一言。
佐山さん「すみません、早速なんですけど、来週の水曜はお休みを頂きたくて」
宇野課長「あっ、はい。わかりました」
きっと、その場のほとんどの人が思ったでしょう。今をそれを言わなくてもいいのにと。
【遅刻連絡】
佐山さんが来られて数日後、加藤さんが出社すると、いつも以上に人がいません。
電車が遅延していて、電車通勤の人が遅れているようです。
そこへ電話がかかってきて、加藤さんが対応します。人がいないので、仕方がありません。
電話の相手は、佐山さんの派遣元の方。佐山さんから、電車の遅延で遅刻しますと連絡がありました、と。
派遣として、その連絡経路は間違ってはいないけれど、自分で派遣先に連絡して、派遣元には派遣先には連絡しましたと連絡しておくものでは、と思ってしまう加藤さんでした。
【岡部さんの困惑】
お昼休みの雑談中、新人さんはどう? という内容になります。
岡部さん「どうも、私が派遣で、派遣から仕事を教えてもらうのが嫌みたいなんですよね。社員さんから教えてもらいたいみたいで」
加藤さん「本来の形なら、社員さんが指導するべきなんでしょうけど。ここのこの状態では無理ですよね」
岡部さん「あと、自分で予定を組み立てるんじゃなくて、きっちり一日のタイムテーブルを用意してもらいたいみたいで」
菊永さん「それは……。課長に相談してみたら?」
岡部さん「課長に相談したんですよ。そうしたら、『最初は岡部さんが予定組んであげて』って」
【菊永さんも】
菊永さん「昨日、佐山さんが暇そうにしてたんで、サンプルの片付け一緒にしますか、って声かけたんですよ」
菊永さん「加藤さんも最初、たまってた古いサンプルを廃棄したりしてくれてたじゃないですか」
加藤さん「途中で飽きたりしてましたけど……」
菊永さん「加藤さんのは、みんなあれだけやれば飽きるだろうってのは、分かってますから。佐山さんは、最初からやる気がないんですよ。それは私の仕事じゃありませんって」
岡部さん「ごめん。私がその途中で佐山さんに声かけちゃったから」
菊永さん「いえいえ、やる気ありませんって、ものすごく態度に出てましたから」
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