第29話 ままあること
【お茶】
内田さん「加藤さん、みんなでお金出し合って、コーヒーやお茶を買ってきてるんですけど、どうします?」
加藤さん「じゃあ、参加させてもらいます」
内田さん「コップはだいたい、持ってきてるんですけど、辞めた人が置いていったのを使ってもらっても」
それでよければここに置いているよと、見せてくれます。
加藤さん「コップは持ってこようと思います。あっ」
何かを思い出した加藤さん。
内田さん「どうかした?」
加藤さん「前の職場にコップを忘れました」
【掃除】
それは、初めての水曜の昼休み明けのこと。
藤沢さん「水曜の午後一は、掃除なんですよ」
※実験室は自分たちで掃除します。
藤沢さん「加藤さんはどこを掃除するか聞いてます?」
加藤さん「いえ。水曜が掃除だというのだけは、聞いていたんですけど。それも忘れてました」
藤沢さん「じゃあ課長に、掃除の割り当てをしてもらってください」
加藤さん「課長、私はどこを掃除すればいいでしょう?」
宇野課長「ああ、掃除ね……」
どうやら、考えていなかったようです。
【掃除2】
いい具合に、箒を持った内田さんが通りかかります。
宇野課長「内田さん、ちょっと」
困った時の内田さん頼みのようです。
宇野課長「掃除なんですけど、加藤さんはどこをやってもらいましょう」
内田さん「
宇野課長「じゃあ、そこをやってもらいましょう。加藤さん、掃除道具の場所はわかります?」
加藤さん「いいえ」
言われてみれば、見かけた覚えがありません。
宇野課長「内田さん、加藤さんに教えてあげて」
【ゴミ捨て】
何度目かの掃除の後、藤沢さんに声を掛けられました。
藤沢さん「加藤さん、ちょっとお時間大丈夫ですか?」
加藤さん「はい、大丈夫です」
藤沢さん「ゴミを産廃庫に持って行こうと思います。多いので、何人かで行ってるんですけど、加藤さんも同じグループにしてもらいましたので」
一週間貯めてたゴミはなかなか多く、台車二台分あります。
藤沢さん「産廃庫の鍵と、カードがないと帰ってこれなくなりますので、忘れずに持って行きます」
説明をしてもらいながら、案内してもらいます。
藤沢さん「ゴミの重さを記録用紙に書き込んで、できるだけ奥の方から詰めて置きます」
各所で余った段ボールに詰めていますので、産廃庫はさながらパズルのようです。
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