第127話

 カウンター気味にオレの右ストレートが炸裂した。

 グシャッといった鈍い衝撃が拳に伝わった。

 そのまま撃ち抜いた。


「がっべぁ~~」

 小森が訳のわからない叫び声を上げて壁まで吹っ飛んでいった。


《オレ様に解けない謎はないンや~!!》

 ナポレオンが、自慢気に小森の上を飛び回っていた。


「ふ~!」

 オレは大きく息をついた。


 間もなくサイレンを鳴らしパトカーが来た。

 リオたちが現れて倒れていた小森を起こし連行していった。


「おい、小森!!」

 オレは声を掛けた。

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