第103話

「もし導入剤を飲ませたら、どうだって言うの?」


「フ、あの時、盛んに時間を教えて来ただろう。夜の11時47分だって!」


「そうよ。おかげでノアにはアリバイができたンでしょ」


「ええ、私たちが証人だもの!」

 メイも付け加えた。


「うん、でも、それは逆に舞美たちにもアリバイが出来たって事だろう」


「な、何を言いたいの……?」

 舞美は口を尖らせた。 

「まさか私たちが阿久堂を殺して校舎の4階まで吊りあげたって言うの?」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る