「ええ、そうです……」

　舞美は頷いた。

「ですからノアには阿久堂君を殺すのは無理なんです」

　と言い切った。

「うン…、まぁね……」

　何となく腑に落ちないが、仕方ない。

　これでオレの容疑が晴れたのだ。

　だがリオも何となくスッキリしない表情を浮かべた。

　一旦は、散会になった。

　全員、未成年なので、そう強行な取り調べが出来ないようだ。

　だが、事件は早期解決しそうだ。

　何しろ、犯行現場にはかなり大きな足跡が残っていた。

　容疑者は、かなり絞られてくる。

　早々に阿久堂の仲間で『高山』と言う男がリストに上がった。

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