第11話 篠原涼子気取りか 

 オレたち、第一発見者は学校の会議室へ集められ警察に事情聴取された。


 校長と教頭、学年主任の門田も同席した。


 オレたちが、不用意な事を喋らないように監視しているのだろう。


 無駄に美人の警部補、リオが長い髪を掻き上げた。

 どうやら篠原涼子を気取っているようだ。


「っで、登校したら阿久堂君が校舎に吊られていたのね」

 こうして間近で見ると本物の女優のようだ。


「……」女子たちは無言だ。


「ああ……、そうだよ」

 仕方ないので代表してオレが応えた。


 




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る