第3話

行き着く果ては部下がいないと何も出来ない上司と、上司の機嫌を察するだけの部下で構成される部署である。そこに何も知らずに入った新入社員や転職組は、部下の実働部隊として使われることになる。しかし上にはそんな部下と上司がいるだけなので、仕事の割り振りも適当であり無駄なことばかりが横行する。


上司の機嫌が良くなるような仕事の進め方が選択され、いつまでも旧来通りのやり方のままとなる。それで何か問題が起きても上司の責任とはならず、まずは実働部隊に責任転嫁される。それでも問題が収束しなければ、複数の部下の間で責任の擦り付け合いとなる。いかに誰が無能かを並べ立てるという酷い争い。もしくは問題など起きていないという体が取られるなら、問題提起した社員が何らかのカタチで排除される、ということもあり得る。


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