提供された素材、はしがき
アリア17番における、フェアリー・ブリードより提供。
森の中にて過ごせし
獣たちの集い
緩やかなる日々に
遊びの価値を問う
大いなる自然を模した遊び場に
忘れられし無邪気を見出さん
稀なる凍えに
再び起こす舵を切る
地の底より、エル・トポ来たりぬ
険しき声色に文字も乱れん
紅き圧力は我も彼も押し上げ
微笑みと共に、再び相まみえんと動けり
〇 〇 〇
「なんだこれ?」
えーと……質問は無しでお願いします。
「秘密にしたいのか、したくないのかよくわからないのも入ってないか?」
あの、その、質問は無しでお願いします!
「気になって書けないって言ったら?」
え、えーと、それがパワーだって、オーナー……いや、マスターが言ってたよ。
「……パワー?」
うん。その『気になること』を出来るだけ自分に正直に文字や言葉に出して欲しいって言ってた。私もそれを大事にしようと思ってる。それと、これはマスターと私のお願いっていうことだから、絶対ってわけじゃないよ。
「お願い?」
あのね、この前あなたに送ってもらった写真があるでしょ?
「ああ」
あれにさ、フィギュアが映ってたよね?
「そうだったか? 机の上にあるのが映り込んだかもしれないな」
マスターが、その写真をじっと見つめてたんだ。私も気になったけど、詳しくは教えてくれなかった。本人も「何もわからない」って言ってたんだけど。
「ふーん」
お願いって言うのは、さっき言ったことと、そのフィギュアの事を思って書いて欲しいってことなんだ。
「そうなのか。わかった。やってみるよ」
うん。ありがとう。
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