Chapter17 死闘
少し冷静さを取り戻したのだろうかミサの顔から引きつり笑いが消えていた、 しかし、どうしたものか…
というか牛じゃないじゃん! バ○オハザードだよ!
騙された、いや、勝手に俺がモルゾイ=牛 と思い込んでしまったのが悪いのだが。
「ミサ、落ち着いたか?」
「はい! 私これでも大魔法使いなのでぇー テヘッ☆」
立ち直り方がいかにもアホだな
「よし、大魔法使いミサ様は他にどんな魔法が使えるんだ? とりあえず今、有効手段になりそうなやつ」
「えーっと、じゃあメガフレアとかどーですか?」
「おおー! 相手も一応 獣だし炎とかいかにも効きそ...
ちょっと待て、弱火でじっくりコトコト並の炎じゃあないだろうな...?」
「バカにしないでください! プンッ 私の全力のメガフレアで作るシチューは評判なんですからねっ」
「うぉい!! やっぱりじっくりコトコトじゃねぇか!! 変に刺激したら余計危ないよ!確実に一撃で仕留めないとこっちが危なくなるし..他には?」
「あとは完璧に使いこなせるとしたらテレポートとかですかねー」
よくそれだけで大魔法使いとか自称したな
俺は自称頭がいい。頭をフルに使い考えた
「...剣とテレポート...か...俺の剣をテレポートさせる事は物量的に可能か?」
「ちょっと貸してみてー....あー、これぐらい余裕☆」
「よし、では次に物体の中へ物体をテレポートさせる事は可能か? 例えるなら金庫の中へ扉を開けずに物を入れたりだ」
「んー...やった事無いけど、できるんじゃないかなー? どうするつもりなんです?」
「この剣をミサがモルゾイの頭の中へテレポートする。 どうなると思う?」
「あー! 小田ぽんあったまいいー いけますよー」
よし この策ならモルゾイを倒せる !
モルゾイの頭はこの
貫通して頭から剣が飛びだし、致命傷になるだろう
だが成功した時の様は、まさにグロ映像だろうな
「よし、行くか! もうちびったりすんなよ!」
「わわわわかってますよ! 早く行きましょう」
再びモルゾイと合間見える。
近くで見るとやはり恐怖で足が震える…
ミサを見ると、自信に満ち溢れている顔だ。
頼りにしているぜ! 相棒!
「完全に敵意が剥き出しになる前にやっちまおう!
よし、頼んだぜ、ミサー!」
俺は剣を高く掲げた
「...時空を司る精霊よ...我が問いに答え、今時空を切り裂かんと...$#€¥〆..!...テレポートー!!!」
出た! 魔法陣! 何回見ても感動する。
物凄いリアルなCGを目の前で見ているようだ…
「...ん?...何か発動したみたいな感じしますけど、剣はまだここにあるんですが...?」
「えぇー!? ちゃんと私テレポートしましたよー?」
「モルゾイの様子はっ....ん何だ? モルゾイの顔に何か引っ付いて...あぁぁぁぁぁああ!」
モルゾイの、両の目を覆うようにそれはあった。
そう、あれは ビックリ○ンシールである。
俺が後の家宝にと、大事に取っておいたはずなのに 裏紙とシールに分かれ、モルゾイの両目の中へと入りこんでいた。
「...おいおい...シールってのは、裏紙剥がしちゃったら価値がなくなっちゃうんだよ..ゼウスぅぅう!」
「え? なんですか? ちょっと何言ってるかわからないんですけどー?」
急に前が見えなくなり焦ったのか、モルゾイが必死に目の中に付いた何かを取ろうともがいているが、
手が短く、顔に全然届いていない ちょっとウケる。
モーガァァァア!!!!
モルゾイが急に走り出し、暴れ出した。
そしてそのまま大木に激突し、倒れ込んだ…
ズズゥーーン...
俺たちは倒れたモルゾイに近付き、息絶えたのを確認
そして俺は手を合わせた…もちろんゼウスにだ!
「...はぁ..はぁ..どっちが倒されてもおかしくないような死闘だったな..」
「は?何言ってるんですか?」
おい そこはノッて来てくれないのか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます