「おじいちゃんはデブゴン」×「デンデラ」

今日のテーマは「戦う老人映画」である。

これは敢えて敬老の日の時期に掛けたい2本立て。

苦情は一切受けないものとする。


満を持して「おじいちゃんはデブゴン」×「デンデラ」だ。


「おじいちゃんはデブゴン」は2017年日本公開の香港映画。

香港のアクションと言えばサモハンキンポー。

そんなイメージの人も多いのではないか。この映画はそのサモハンがアクション監督と主演を努めている。

認知症になりかけているが田舎でひとりつつましく暮らしている老人ディンが、ひょんなことから隣に住む少女チュンファのために戦う事になってしまう。ハートフル・アクション映画だ。

チュンファのろくでなしな父親のせいで、彼らの日常は突然大変な事になってしまう。

ディンとチュンファの微笑ましい交流に頬が緩む一方でアクションシーンもきちんと楽しめる。100分弱と短いながら、見所のある映画だ。


「デンデラ」は2011年公開の日本映画だ。

姥捨山を題材とした小説を原作としていて、雪降りしきる山奥に住む老婆達の過酷な生活を描いている。

「おじいちゃんはデブゴン」が「ひとりの強いおじいちゃんが複数の敵と戦う映画」ならば「デンデラ」は「50人のおばあちゃん達が力を合わせて過酷な雪山(主にクマ)と戦う映画」なのだ。

自分達を捨てた村に復讐をするつもりが、クマとの戦いが主な目的となってしまう。

これはある意味トンデモ映画だと思っている。

しかし過酷な雪山と戦う老婆達の姿には異様な魅力と迫力がある。おばあちゃん凄い。


老人力のインパクト。そんな2本立てを今日は見て帰って欲しい。


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