もし私が名画座のキュレーターだったら。

「ウォーム･ボディーズ」×「シェアハウス･ウィズ･ヴァンパイア」

今日は「ハートフルホラー」というコンセプトだ。敷居の低いコメディテイストのマイルドなホラー。

「ウォーム･ボディーズ」×「シェアハウスウィズヴァンパイア」である。

「ウォーム･ボディーズ」は2013年のアメリカ映画で、Rという青年ゾンビが人間の少女に恋をするラブコメディだ。

ゾンビ対人間。

そんな王道の図式に見せ掛けて、意外な結末を迎える。ゾンビが主役ながらなかなか平和なお話で、楽しく見ることが出来る。主人公カップルは片方がゾンビであることを気にしなければ美男美女の可愛らしいカップルだ。

「シェアハウス･ウィズ･ヴァンパイア」は2014年公開のニュージーランドの映画だ。ニュージーランドのホラー。それだけでちょっとだけ珍しい気分にならないだろうか。

これはタイトルそのまま、4人のヴァンパイアが1軒家でシェアハウスしている。その暮らしをドキュメンタリー風に撮影したコメディだ。ヴァンパイアながら能天気に暮らす彼らの生活はそれ程我々と変わらない…ように見える。個人的には長老のピーターがなかなか良い味を出していて面白い。

ゾンビやヴァンパイアが我々と同じような生活を送っている。ホラーのはずなのに全く怖さを感じない、むしろ笑ってしまう。そんな不思議な世界線を是非経験して欲しい。