「地獄でなぜ悪い」×「フレディVSジェイソン」
少し前にGyaO!でほぼ同じ時期に配信されていたのを目にしてふと思ったのだ。
ああ、たまにはこれくらいえげつない血糊祭りも良いだろう。
「地獄でなぜ悪い」×「フレディVSジェイソン」だ。
今日の名画座は両方レイティングが掛かる。R12×R15である。
え、地獄でなぜ悪いが何故12なの…と内容を知っている人なら驚くだろう。
ぶっちゃけR15でええやん。
正直なんでもかんでも規制すれば良いとは思わない。しかしホラーを愛する紳士淑女として、苦手な人や子供に多少の気遣いは見せたい。
それくらい豪快な血糊祭だ。
「地獄でなぜ悪い」は2013年公開の園子温監督による日本映画。
長谷川博己、星野源、國村隼、堤真一…そうそうたる名役者が揃っている。
ヤクザの娘を主演にした映画の撮影…のはずが気付けばヤクザ同士の抗争に発展しているのだ。
兎に角どの役者も全力である。
しかしその中で突然映画監督に祭り上げられた冴えない映画青年平田役、長谷川博己の怪演には特に目を奪われてしまう。
「ああ、この人変態だ…」
ラストシーンを見ながら思わずそんな言葉がこぼれてしまった程だ。
シンプルなヤクザの抗争を役者の力でねじ伏せる、トンデモ映画だ。
そしていっそ清清しい程の血糊の量である。
「フレディVSジェイソン」は2003年公開のアメリカ映画。
アメリカホラーの有名人「エルム街の悪夢」主人公フレディと「13日の金曜日」主人公ジェイソンがタッグを組むというB級ホラーである。
エルム街を再び恐怖に陥れるためにジェイソンを利用しようとするフレディだが…
ホラーの王道まっしぐらを楽しむ、そんな1本だ。
余計な事を考えず、ただひたすらスラッシャーを楽しみたい。
そのためだけの2本だ。
「本当にやりたい放題だった」見終えた後についつい苦笑しながらそう呟いてしまうに違いない。
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