名画座「目黒シネマ」
ネタ切れ、というわけではない。
ただ今日は名画座そのものの話を少しだけしたい。
東京は目黒駅のすぐ近くに目黒シネマという名画座がある。山手線と東急目黒線が通る目黒駅から程近い、なかなか立地の良い名画座である。
40年以上の歴史を持つ古い名画座だ。
しかしそのイメージで持って暗い階段を降りて中に入って見ると、ロビーもシアターも小綺麗で、初めて行った時は軽く驚いたものである。
実はこの目黒シネマ、アクセスが良い場所にあるのは知っていたけれどなかなか行く機会に恵まれず、昨年6月に初めて足を踏み入れた。
その時はシン・ゴジラを見た。
そしてその約2ヶ月半後、やはりガーディアンズオブギャラクシーリミックスを見るために再び訪れた。
その時、ロビーでは目黒シネマスタッフによる「自力アート展」というイベントが催されていた。ファンアート展ならまだわかる。
自力アート。
なんだそれは、と皆思うだろう。
しかし表に置かれたボードにしっかりと書かれているのだ。「自力アート展開催中」と。
チケットを買って入場してみると、ロビーにロケットとグルートの人形が飾られていた。果てはスターロードのマスクまで。
これらは全て目黒シネマスタッフの手作りであった。
しかも妙にクオリティが高い。スタッフに美大生でもいるのだろうか。
その時、「なんだか面白い事をする名画座だなあ」と思った。
そしてふと思い出す。
6月のシンゴジラ上映の時、スタッフさんがゴジラのコスプレをしていたことを。
巨災対のコスプレではない。
ゴジラだった。
それで接客をしていた。
目黒シネマはスタッフの映画愛に支えられている良い映画館である。
以前は三軒茶屋や大井町にも名画座があった。自由が丘にもあった。
しかし今、東京の南から神奈川に掛けての一画を支える東急線という交通網の中、残る名画座は目黒シネマだけとなった。
地元の人達の映画ライフを少しでも長く支えてくれる、息の長い映画館であって欲しい。
私も行ける時にはきちんと足を運びたいと思う。
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