「WALL.E」×「チャッピー」

ある程度映画を沢山見るようになって、自分は案外SFやロボットが好きかもしれない、ということに気付いた。

ロボット映画の中で特に印象に残っている2本を抱き合せて上映したい。


「WALL.E」×「チャッピー」だ。


「WALL.E」は2008年公開のディズニーピクサーによるCGアニメだ。

人類が地球を捨て、大きな宇宙船で暮らす未来の話である。

廃墟のようになっている地球で孤独に暮らすゴミ処理ロボット、ウォーリーが主人公だ。

ある日そんな荒廃した地球にイブというロボットが降り立つ。

そのウォーリーとイブの出会い、そして冒険を描いている。

この2人の関係は初恋にも見えるし友情にも見える。シンプルなストーリーで明確な台詞が少ないからこそ受け取る側は好きな解釈が出来る。とても夢のある映画だ。


「チャッピー」は2015年公開、「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督による作品だ。

南アフリカを舞台に、感情を持つロボットチャッピーと彼と共に行動することとなったギャング達の話である。


人類に捨てられたウォーリー、求められて開発される過程にあったチャッピー、彼らそれぞれの戦いと成長、そして迎える結末は全く異なるものだ。


もしロボットが感情を持ったら。

SFの普遍的なテーマであるが、大体はディストピア映画として重い結末をイメージする人は多いのではないか。


しかしウォーリーはそのテーマをとても軽やかに優しく描き、チャッピーは激しく悲しい展開もあるが「愛」を感じさせる結末とも取れる。

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