「ロック・オブ・エイジズ」×「スクール・オブロック」

この世に音楽をテーマにした映画は星の数程ある。

ロックやブラスバンド、ジャズ、あらゆるジャンルを題材にそれぞれ名作が作られていると言っても大袈裟ではないだろう。

そして音楽映画と言えばミュージカル、という人もいるだろう。


その中で「豚骨ラーメン並に暑苦しいロック映画」というコンセプトで2本組んでみたい。そう、私はロックが好きなのである。


今日の名画座は「ロック・オブ・エイジズ」×「スクール・オブ・ロック」の2本立てだ。


「ロック・オブ・エイジズ」は2012年公開の同名ミュージカルを原作としたアメリカ映画だ。

80年代にヒットしたロックの名曲をベースに、アメリカンドリームを夢見て都会に出てきた少女とライブハウスで働く青年の恋とライブハウスの存亡の危機を描いている。


兎に角トム・クルーズ演じる往年のロックスター、ステイシーが強烈である。このインパクトのあるキャラを是非堪能して欲しい。

サントラもオススメだ。

とてもポジティブな、アメリカのロックとミュージカルのイメージをそのまま凝縮したような映画だ。


「スクール・オブ・ロック」は2004年日本公開の、やはりアメリカの映画だ。

バンドをクビになったギタリスト、デューイは金もない。部屋を貸してくれていた友人のネッドに家賃を請求されたデューイはあろうことかそのネッドに成り済まし私立小学校の教員となる。

そして子供達にロックを教える事となるのだ。


このデューイは一見とてもダメな大人で暑苦しい。

ロックへの情熱しかない。

仮に正当な手段で教員免許を取っていたとしても、真面目が売りの私立校では簡単に採用されるようなタイプではないだろう。

しかしそんなダメなデューイが勉強しかする事が無かった子供達とロックを通じて心を通わせていく。

コメディタッチで描かれる子供達の成長は見ていてとても明るい気持ちになる。

デューイの情熱に振り回されながらも子供達がロックに目覚めていくのだ。

これもまた絵に描いたような「楽しい映画」だ。


この2本をまとめて見れば、その余りの明るさ、ポジティブさにひたすら笑うしかなくなる。


最近は音響にこだわっている映画館も増えて来ている。

音楽に重きを置いた映画こそ映画館で体感したい。

映画館で音楽を聴くために料金を払う。

時にそんな贅沢をする日があっても良いのでは無いだろうか。

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