「ヘルレイザー」×「ポゼッション」
今日はホラー映画2本立てをお送りする。
テーマは「箱ホラー」だ。
「ヘルレイザー」×「ポゼッション」だ。
「ヘルレイザー」は日本では1988年に公開された、イギリス発のホラー映画。「キャンディマン」というホラー作品も撮っているクライブ・バーカー監督による1作で、多くの続編が制作されている。
不思議なパズル形態の小箱を手に入れた結果、肉体を失った男フランクとその弟家族の話となっている。その小箱は実は異世界と現世を繋ぎ、4人のセノパイト(魔導士)を出現させる物であった。
真っ白い顔をピンで覆われたピンヘッドを筆頭に、セノパイト達の姿はとてつもなく不気味だ。
しかしそれと同時に小箱が原因で肉体を失ったフランクが再び肉体を取り戻して行く姿もグロテスク極まりない。
フランクの家を舞台にした「館モノ」の一種とも言えるが、これは日本のネットロアで言う「リンフォン」を想起させる。
「ポゼッション」は2013年日本公開のオーレ・ボールネダル監督によるアメリカ映画だ。
同じタイトルで80年代に作られたフランス・ドイツ合作のホラー映画が存在するが、それとは全くの別物だ。「
死霊のはらわた」や「スパイダーマン」で名の知れたサムライミが制作に関わっている。
ガレージセールで購入した木箱をきっかけに怪異に襲われる少女とそれに振り回される家族の話となっている。
箱を手に入れてからというもの、少女が憑かれたかのように少しずつおかしな行動を取るようになっていくのだ。
ガレージセールをやっていた家の住人の姿や、木箱の中の鏡にぼんやりと映り込む彼女の顔にふんわりとした恐怖を感じる。
これは日本のネットロアで言うなら「コトリバコ」に近いように感じる。木箱の中に何か不気味な物が「ある」のだ。
この2本には敢えて「箱モノ」という名前をつけたい。そんなジャンルは存在しないが、どちらの映画も主人公は「箱」なのだ。
ふとしたきっかけで手に入れた箱。そこから不気味な世界が飛び出して来る。
日本ではガレージセールは海外程頻繁に開催されてはいないかもしれないが、フリーマーケットやバザーというイベントは身近ではないだろうか。それこそ骨董市も今はデパートの催事場等でカジュアルに行われている。
そこであなたは「不思議な箱」を発見したら。果たして手を伸ばすだろうか。
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