「ベルヴィル・ランデブー」×「マクダルのカンフーようちえん」

私はアニメが好きだ。

そして今日はなんとなく海外のアニメが見たい気分だ。

更に欲を言えば、ちょっと変わった映画も見たい。

完全なる我が儘だ。


今回の2本立ては「ベルヴィル・ランデブー」×「マクダルのカンフーようちえん」だ。問答無用でこのセットにする。これは完全に私の趣味である。


「ベルヴィル・ランデブー」は2004年に日本公開されたフランスを舞台にしたアニメ映画だ。

世界的に有名な自転車レース、ツール・ド・フランスを題材にしている。

実は内容的に先月紹介した「疾走スプリンター」と2本立てにしても良いかなとも考えていた。

自転車で大成したがレース中に拐われてしまった孫を助けるためにお婆ちゃんが立ち上がる、そんなストーリーを個性的な絵柄で描いている。

音楽も良く、見ていて飽きないアーティスティックな1本である。


「マクダルのカンフーようちえん」は香港のアニメで、製作は2009年だが日本では2012年に公開された。

マクダルは香港では有名なアニメキャラで、日本で言うならドラえもんのようなものだろうか。マダムタッソーに人形が展示されるレベルの存在らしい。

カンフーようちえんの前にも「春田花花幼稚園」という連続アニメや「マクダル パイナップルパン王子」という映画も制作されている。

今回このカンフーようちえんを選んだのは、カンフーというスポーツを題材にしているから。ベルヴィルランデブーと2本立てにするならある程度テーマの近い物を選びたかった。

マクダルはちょっと間の抜けたのんびりした子ブタだ。

母親のミセス・マクと共に香港で暮らしていたのだがある日の事、ミセス・マクと離れてひとりで山奥のカンフー幼稚園に行くことになる。

その山奥での修行でマクダルが成長していくお話だ。

一見子供向けの可愛らしい緩い絵柄にどうか惑わされず、ちょっぴり泣けるストーリーと愛のある親子の関係、そして香港映画らしい勢いのあるギャグを楽しみたい。


スポーツをちょっと変わった角度から描いたアニメーション、そして家族の愛を描いているという共通項がある。

日本のアニメ、若しくは見慣れたディズニー映画とは違うアプローチの2本でもある。

無論日本のアニメはレベルが高い。

しかし海外の、全くアニメのイメージがない国の作品との出会いもまた楽しい物ではなかろうか。私はこの2本を見た時、とても楽しかった。

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