弱小の成り上がり編。

第3話。永遠のライバル

俺はある時ふと気づいたことがあった。


軍事に特化させていたからか、大国にも勝るとも劣らない軍隊を手に入れていたのだった。


(もしかして、行けるんじゃないか?)


だが単独戦争で勝てるところなど当然どこにもない、ロシア相手に単独戦争?不可能だ絶対に勝てない、ポーランド=リトアニア相手に単独戦争?不可能だ。。


だが、俺はただの狂気に取りつかれただけの馬鹿じゃなかった、ゲームが開始される前にとある国に工作を仕掛けていた。


それは、”オスマン帝国”だった。


オスマン帝国とSwedenが友好的なのは歴史が証明していた。この国家を味方に付ければ戦争にはほぼ100%勝てる自信がゲーム開始前からあった。



「オスマン帝国さん、Swedenと一緒に組みませんか?」



私はオスマン帝国に聞いてみた、だが



「お断りします」



はい、あっさりとお断りされました。


だがこれも想定内、むしろここで「OKいいですよ」なんて言われるとこっちも困るからだ。


何故かって?開始雑魚のSwedenがオスマン帝国と連携出来るだけの力はないし、拡張先が山ほどあるのに一々リスクの高い敵に立ち向かうバカはいないからだ。



だから俺は


「ゲーム開始から120年後、1560年あたりに一緒に同盟を組みませんか?対ロシアかポーランド同盟です。この時代ならSwedenは強いです、2国で協力すれば100%勝てる自信があります」


大体120年くらいになると拡張先がなくなるのは体感的に皆解っていた。


そしてオスマンの敵はロシア、ポーランド、オーストリアであるが一番敵対する可能性が

”ポーランド=リトアニア”だろう。



「その時になったら考えさせてください」



これでいい。。


外交とは自分の手札を切らせて、2手先まで考えて動けばいいだけの単純なものだから



俺は嗤っていた、黒く濁ったような狂気の笑いだ。後は周りを泳がせればいい




踊れ!   踊れ!!   踊れ!!!



お前らは自分が好きなように動いていると錯覚しているようだがそれは違う!


俺が動かしているんだ。。。。。俺が!!!


狂気、狂気に取りつかれている。後々冷静に考えてみれば自分でも気づかない狂気に取りつかれていた。



ポーランド=リトアニア連合は調子良く拡張していた、北ドイツをほぼすべて占領している程に。



だがこれは違う、俺が拡張させてやったのだこの国を俺が食うために。



お前を食って俺がSwedenバルト帝国を再興する!!!!

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