ヲタク、異能力使いになるらしいです

なにかの新作VRゲームのβテストであってくれ!

そんなオタク(山尾宅間を本来ヲタクと表記したいが本名からオタクとさせていただく)の思いも虚しくどうやらこれは本物の異世界だ


異世界

ヲタクならば…いや男ならば心が踊らずにはいられない

しかし当事者はそうはいかない

現代でこそ生きてこれたただのヲタクが異世界で生きろと言われたら無理!と答えるしかない!


「…神様ァァ!!!見捨てないでェェェ!!!!」


そりゃこうなる


───聞こえるか?選ばれし者よ


「は?…それがし…ついに幻聴が…」


───我が、そなたをここへと連れてきた


「…へ?…元の世界へ戻せェェェ!!!!」

この反応も当然か…いや落ち着けよ


───そなたは世界を救う力がある


「そんなの要らないから元の世界へ戻してェェェ!!!!お願いィィィ!!!」


───……そなたは異世界で生きたくないのか?あれだけ『転生してェ…転生してハーレム生活をして幼女をペロペロするんだぁー!』と申しておったのにか?


「止めてェェ!!あれはその場で言ったただけの愚痴ですゥゥ!深い意味は無いんですゥゥ!だから戻してェェェ!!!!」

そろそろうるさい


…言いそうだけどコイツ本当にそんなこと愚痴にしてたのか



…引くわー


───…おかしい、あれだけ申していたのに


あちゃー…超上の存在様も困惑してるよ…

そりゃ重度のヲタクはモテないもんな←失礼だなおい

そんな妄言も吐くこともあるか←イイエ普通無いです


───ボソッ(元にもどせないし


…決定的発現ですね


( ; ゜Д゜)


唖然と言った様子か

オタクは絶望した

帰れないという事実を


そして


「ウオォォォ!!!やってやろうじゃねえかァァ!!!」


…切り換え早いなおい!


───よかった…話を戻そう

お主が持つ世界を救う力は

まだ無い


「は?」


( ; ゜Д゜)←本日二回目


「無い…だとっ!?…それがし異世界転生していきなり詐欺に会ったというのか!?」


─── まだ 無いのだ


話を良く聞いてあげなさい


「良かったであります…」


───お主が能力を決めることが出来る


( ; ゜Д゜)←本日三回目

「えっ?」


…えっ?←お前作者だろ?


───お主が作れ、と言っておるのだ


「何でも良いんですか?」

まさかの敬語になるほどショックが大きかった。


…うん…ただのチートだよね


───そうだ、早く決めてくれ


「ウエェェェェイ!!!」


うるさい-114514点

早く決めろ

面倒になってきたから←おい!


「…そうでありますなぁ…」


ゆっくり時間をかけること約三十分


早く決めろと言われたじゃねぇかこの野郎!


「決めたであります!」


───では教えてくれ


律儀に待ってたのか…

お疲れ様です


「ズバリ!転生再現ディメンション・ペーストでしょう」


言い方、○夫じゃねえか!!


───して転生再現とは?


「説明しよう!転生再現とはそれがしの世界にあったアニメ、漫画、ラノベの異能力をそれがしが使えるようになるという能力だ!」


説明の方法とか何処かで聞いたことある!

今はどうでもいいけど←おい!

チートじゃねえか!!


───良かろう


「ウエェェェェイ!!!」


えっ?本当にいいの!?

…いやまあ何でもって言ってたし

良いのか…


「こうしてそれがしの異世界無双が始まるゥゥ!」


最後に私の台詞とられた…

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