第96話 複製技術の職業域を考える-かたちは生きている

かたちは生きている。

表象(芸術作品)を取り囲むさまざまな要因、すなわち空間や素材、時間、 様式もまた、変化に対して開かれた生ける存在である。

それは、科学の解明からの技術・アーツや、時の政治、経済、気候等々、多様性に満ちている。

今、例えばコンピュータの能力がメディアの閾を飛び越えたといわれるが、

20世紀-21世紀の初めに於いては、科学や芸術の発展は、極度な専門化と分業化を招いてしまったことが、今、そのコンピュータで、異業種のクリエイターの垣根を取り除き、新たな複製技術の職業域が派生して、従来型と異なるコンテンツが発生する。

その事象も、「かたちは生きている」ことへの明確な証だろう。


複製技術: 現実の一部分を切り取って、あたかも本物のような複製する技術の結晶である。そして、この部分は、映画・映像にもあてはまる。 何もない光の束に垣間みる小宇宙を、頭脳で想像し、かつ、再形状化して、それぞれの経験値で、感性の同一化を図り再認識する。

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