第伍人『晩餐は血濡れの月とともに』
「さて、と……準備出来てるかい…ッて何してんの?」
「見、ての通り…ネクタイを、結んで……ですッ…。」
「いや不器用すぎだよ、首絞めて楽しいのかい?」
『
「まッたく、本当に君は面白い人だねぇ…?」
呆れつつ『
何で彼は普段着てないはずなのに俺よりも上手いんだ……。
それにしても──…
「何で、正装なんです?」
「んー?」
「これから行く予定なのは
「普通の会合ならまぁまぁ楽しいんだけどねぇ…。」
俺の疑問に『
何だそのあたかも普通ではないというような含みある言い方は…? いやそもそも殺人鬼の会合なのだから普通でないのは当たり前なのか…?
『
「二人共準備出来た〜? 『
「珍しいねぇ、あの不良が車だなんて。」
「『
「人の殺し方に文句は言わないけれどね、彼の殺し方はあまりにも乱雑すぎやしないかい……。」
「仕方ないよ、馬鹿だし。思考より身体が動くんだよ、
「……『
俺もそう思う。『
「おせぇぞテメェらぁッ!!!」
「!!??」
「あ、噂をすれば当人が来たね?」
「『
「あ”ぁ”? ッて『
「汚されたくないんなら地面に
「捨ててねぇッて言ッてんだろうが!!??」
「はいはい、
噂の当人がイライラとした
黒スーツのネクタイはどこぞのヤンキーがするように緩めてあるし、首元に光るのはジャラジャラとした銀のネックレス。獅子の
どこをどう見ても頭の悪い昔の
遭ってそうそうに喧嘩をし始めた『
「ほら、『
──
そう考えつつ俺は『
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