ブンゲイファイトクラブ投稿作

20×20の原稿用紙6枚で内容は文章ならなんでも自由というバトルに設定資料集で参加しました。

予選落ちしましたが折角なので公開します。




タイトル:兼業電磁怪異散らし屋 ~月の姫と猫の敵~ 設定資料集:た~ね


1枚目

竹:電磁波対策によく使われる素材。

アルミホイルよりも効果が高いので質の良い

竹製品は基本的に高い。爆撃機も落とせる。


狸:頻繁にアナグマと間違えられる生き物。

古来からある狸が人を化かすという話は狸が

電磁波使いに目覚めたからではないかと言わ

れているが実際の所は分からない。そもそも

狸に酷似した生き物が多すぎる。

ちなみに、アナグマはうまいが狸はまずい。


狸じじい:兎角探偵事務所が入っている商業

ビルの持ち主。かなり無茶振りを言ってくる

が金払いは良い。口が臭い。


チュパカブラ:南米の吸血UMA。正体は皮

膚病になった犬か何かだが、多数の住民の願

望によって電磁怪異として現れた存在。

政府による大規模な偽装によって架空生物と

認識されたが、まだ被害は出ている模様。



2枚目

散らし屋:怪異を散らす事を生業とする者。

怪異が電磁波の影響で起きる物と判明したの

は近代になってからであり、それまでは魔が

集まって災いが起きると信じられていた。つ

まり、元は魔を散らす者を指す名称である。

最終的に電磁波を散らせれば電磁怪異で起き

た異変は解決する為、散らし屋と一言に言っ

てその方法は様々。

怪異を以って怪異を散らす者、怪異を物に封

じて散らす者、怪異を自らに取り入れる者、

物理的に電極を使って散らす者、怪異の性質

を利用して散らす者、更なる怪異で上書きす

る者等等。弱い電磁波なら人が動き回るだけ

でも生体電磁波の影響で散ったりする。


散らし屋組合:全国電磁怪異関連事業協同組

合、通称散らし屋組合。

電磁怪異関連事業全般を管理している組合。

電磁怪異を散らすだけでなく逆に利用する事

に付いても管理している。JAと犬猿の仲。



3枚目

月野雫:めっちゃ美人でめっちゃ強くて不老

不死で月のお姫様でヒキコモリのニート。

その日の気分で人間側に付くか怪異側に付く

かを決めている節があるが、基本的には自分

の生活の邪魔にならないのならば気にしない

(つまり、影響の大きい大型怪異はアウト)

正体は日本最古の物語のかぐや姫その人。

人々が思うかぐや姫の姿を取っているが、長

年怪異をしすぎて居るので色々と自由が効く

らしい。基本的に我が侭。何人もの散らし屋

や怪異と戦って勝ち続けている最強の怪異。


月の雫:古来より月から地球へと届く特徴的

な電磁波の名称であり、その結晶。

散らし屋界隈では月の石とも呼ばれる。

常に生物の脳へ干渉をしており、使い方次第

では容易に洗脳・変質を行える。


てぇてぇ:ネットスラングで『尊い』の意。

烏白がよく口にするが結構キモい。



4枚目

電磁怪異:電磁波によって脳が魅せる不思議

な事・不思議な物の総称。

電磁波が場に残る原因は様々であり、残り方

によって散らし方も異なる。

古来より怪異は全て脳が魅せる現象とされ、

人によって見える見えない・触れれる触れれ

ないという物があった。これは全て電磁波の

影響であり、該当者の脳内では実際に起きた

出来事である。

強い電磁怪異は場に居る全ての生物の脳に影

響を及ぼし、現実へも影響を与える。


電磁結界:電磁波の干渉によって特定の電磁

波のみを閉じ込める囲いの総称。

物によっては生物への影響がある物もある。


電磁波:空間の電場と磁場の変化により形成

される波。現代科学においては波と粒子の性

質を持つ物とされ、波長の違いにより様々な

呼称や性質を持つ。



5枚目

電磁波発生地点:様々な環境により電磁波が

発生しやすい場所の事。山とか海とか。


兎角貴望:とかくきもう。兎角探偵事務所の

所長であり唯一の実動員。

本人は不本意だが猫探しがとても上手く、事

務所への依頼の8割が猫関連。猫からは獲物

だと思われている様でよく引っかかられる。

学生時代に名前のせいで『キモイ』と言われ

続けてきたので卑屈になる事が多いが、一度

頼まれたことはしっかり最後まで行う。

この界隈ではよくある散らし屋との兼業で、

散らし方は『推理』。それが本当にあった事

ではなくとも、場の人間が納得してそうだと

思う事で現象を散らさせる他者依存型。


NASA:アメリカの宇宙開発のアレ。

宇宙関連以外にもアメリカの電磁怪異につい

ての研究や対策も行っており、自慢の衛星で

大陸上の電磁波発生地点の監視もしている。



6枚目

認知:外界を認識する事。

目の前の物がなんであるかを知覚し、それが

なんであるかを判断・解釈する過程。


認知阻害:認識における知覚に影響を及ぼし

て正常に判断・解釈をさせなくする事。

外界の認識手段は概ね五感を使い、五感で得

た情報を脳が受け取って始めて知覚となる。

この時に電磁波を用いて脳の電気信号に影響

を与える事で目の前の物を誤認させたりする。

幻覚や幻聴はだいたいこのせい。


認知支配:認識における知覚に影響を及ぼし

て対象を思い込みで支配する事。

脳の電気信号に影響を与えて物を誤認させる

だけではなく、行動にまで影響を与える。


猫:自由に生きる存在。誰にも縛られない。

兎角にとっては天敵だが飯の種でもあるので

邪険には扱えない困った相手。ねこつよい。

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ものおき @dekai3

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