20.キャラクターについて その2 ヒロイン論
最近はパソコン開いている暇もなく、スマホで検索して読み漁っているばかりです。
いやいや、スマホで1000文字も打てる人を尊敬します。私には無理です。
さて、前回からまた日があいてしまいましたが、キャラクターについて。前回は主人公と悪役についてでした。
今回は、まずはヒロイン。
ヒロイン、女主人公のことを指すこともあります。そう、やはり主人公とは男性であり、対となる女性がヒロインと呼ばれるのです。
ここにおいて、実は王道も何もあったもんじゃありません。とか言うと身も蓋もないのですが、実際にそうなのです。
物語において、特殊な役割を持つことも多々あります。が、その役割を主人公が担うこともあります。物語において特別な存在でなければならない、という訳ではないのです。
かといって、不要な存在かと言えばそうでもありません。
もちろん、男ばかりの硬派な物語だってありますし、その場合は女性性は不純物となりますが、今回は『王道』についてなので、イレギュラーとします。いえ、むさ苦しいのも好きですよ?
ヒロインは、つまるところ主人公と対の存在です、と先ほど触れました。なので、例えば主人公が平凡な存在であればヒロインは特別な存在であり、逆に主人公が特別であればヒロインこそその世界においては平凡な存在である、といえます。もちろん、双方ともに特別な存在であるケースというのもありえます。ですが、双方ともに平凡な存在であれば、物語としては盛り上がりに欠けるような気がします(もちろんそんな作品もありますが)。
主人公が特別な場合とそうでない場合、この2パターンを比較して共通項を探るのが「ヒロイン」という存在についての王道を理解する早道かもしれません。
まず主人公が特別な存在の場合。この場合、ヒロインが特別であれば、それこそその特別である理由は主人公ありき、もしくは主人公と対をなす理由で特別であるケースが多くみられます。逆に、ヒロインが平凡である場合。これは、主人公の能力ではなく、精神面での支えになりうる人材であることが多いかと思います。
特別な存在である主人公が、それでも一番支えとして大切におもう存在こそが「平凡な能力のヒロイン」という存在です。
では逆に、平凡な主人公と特別なヒロインについて。
こちらは簡単です。特別なヒロインである彼女を守る、救う、その他何でもいいです。ヒロインに対してのアプローチを行う主人公。こんな図式が成り立つかと思います。では、何の能力もない主人公がなぜ特別なヒロインにアプローチをしかけるのか。これも、主人公からの特別な思いがあるからこその行動である、と考えられます。
上記二点から、ヒロインという存在は「主人公にとって精神的に多大な影響を与える存在」である、ということですが、ここで少し主人公について考えてみましょう。
大抵の王道物語においては主人公は少年であると定義しました。少年、現代においては高校生~大学生ぐらいでしょうか。この年代で同世代の異性、なおかつ精神的に多大な影響を与えうる存在として考えられるのは、家族、恋人、友人、恩師あたりでしょうか。ですが、反抗期真っ只中、もちろん家族を大切に想うことは多いですが、それを前面に出すとマザコン、シスコンなどと揶揄されるのが昨今です。また、恩師というのも、大人になってから思い返すことが多いかと思います。そして、友人であればそれこそ異性である必要はありません。
王道ストーリーにおいて、対象が高校生前後と考えると、一番身近で異性でなければならない存在、つまりは恋人がヒロインである、と定義づけられるかと思います。
やたらと長くなってしまいました。
最後の仲間についてはまた後日(いつになるの)。
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