14.ケース1)主人公がファンタジー
師走とはよく言ったもので、毎年この時期はめまぐるしく一日が過ぎて行きますね。
日が空いてしまいましたが、前回に引き続きローファンタジーのお約束について考察していきたいと思います。
1.主人公がファンタジー
このケースでは、主人公に自覚があるパターンとないパターンに分けられます。自覚がなかった主人公に突如としてファンタジーな出来事(能力の覚醒、キーパーソンとの出会い等)が降りかかり、物語が始まるパターン。元々ファンタジーな自覚があり(忍者一族の末裔、特殊能力を隠している等)、物語が始まるパターン。この二つですが、前回お話ししたように、「主人公は特別」というルールに当てはめますと、一つの真実が浮かび上がります。
そう、ファンタジーの中でも主人公は異端である、という部分です。特別に能力が強くても良いですし、一つしか使えない能力を二つ以上行使できる、でも良いです。何らかの「異端」であるからこそ「主人公」たりえるのです。
では、その異端の理由として挙げられるのはどのような理屈でしょうか。
幼いころの名前も知らない少女との約束、一度死んで生まれ変わったから、など、様々な理由付けをされた物語は多々あります。その中で、個人的によく見ると思うのは「出生の秘密」です。天使と悪魔が恋に落ちて生まれたとか、英雄の生まれ変わり、とか。
出生が理由となって異端となるのは、科学社会においても合理的です。両親双方の能力を遺伝したからこそ相反する能力が使用できたり、交わることのない種族が交わることで新たな能力が開花したり、全て遺伝子学のレベルで突き詰めようと思えばできそうです。
また、物語としても主人公の秘密を知る人物(母親等)が存在することで、その種明かしをすることができます。外国人にも人気のNARUTOなども、主人公の秘密は里の上層部で共有されていたように思います。このケースは主人公にも自覚はあったようですが。
もちろん、理屈がない物語も多々あります。それでもかまわないと思います。「俺最強!」が似合うような、そんな魅力的なキャラクターであれば。
それが難しいならば、ある程度の理屈は必要であるように思います。
思った以上に長くなってしまいました。続きはまた次回に持ち越させていただこうと思います。
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