4.歴史ファンタジー

 歴史物。史実に基づいて書こうとすると膨大な資料が必要になりますね。

 もちろん、ファンタジーだから資料が不要だとは言いません。が、やはり自分である程度設定できるので少しは労力が減るのではないでしょうか。


 という訳で、歴史物。大ジャンルで言えばハイファンタジーです。

「現代」ではないですから、実際に起きた事を踏まえながらファンタジーを入れていく。結構構築するまでは難しいかもしれません。だって歴史だから、結末はみんな知っているし。

 このジャンルで一番有名なのは「無双」シリーズじゃないでしょうか。BASARAしかやったことはないですが。

 歴代の戦国武将が登場して、でも「あり得ない」特殊能力を使って、自分の目的の為に敵を蹴散らしていく。まさにファンタジーです。でも歴史です。だって、そのキャラクターの目的って史実に忠実な部分もありますし。


 このジャンルが得意な人って、本当に尊敬します。

 史実を調べて、その中で齟齬がないようにファンタジックな要素を入れて構築していく。どれか一つでも欠けたら破綻します。

 だから、大抵は歴史上の物語ではなくて「その歴史上いたであろう名もなき人」にスポットを当てて書く人が多いのではないでしょうか。

 徳川家康の影として動く服部半蔵とその部下達の物語、なんて。忍術を使ったり、隠れ里があったり。忍者だけだと和風ファンタジーですが、そこに徳川家や他の大名が絡んでくるとまったく毛色が異なる歴史ファンタジーの出来上がりです。

 とはいっても、家光と源頼朝が同じ時代にいてはいけませんし、ジャンヌダルクが出てくるのならナポレオンはいないはずです(うろ覚え)。

 そこの所はしっかりと調べて物語を構築していかないといけない、難しいジャンルだと思います。


 かといって歴史上の何もなく、自分で設定した言葉ばかり出てくるのならこれは歴史ファンタジーではないですから、また難しい所です。

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