3.エブリディマジック
まだまだハイファンタジーの物もありますが、先に有名所を消化しましょう。
今回はエブリディマジック。「日常に魔法」です。
吸血鬼が突然出てきても超能力がある日急に使えるようになっても隕石が降ってきて怪物に襲われるようになっても全部これです。
いや暴論ですけどね?
誰もが知っているドラえもん。これは完全にエブリディマジックです。
超常の存在がある日突然隣にやってきて。でも過ごすのは日常生活。
ラノベで取り上げるとしたら「灼眼のシャナ」「風の聖痕」漫画なら「東京アンダーグラウンド」なんかも広義で言えばエブリディマジックでしょう。
言ってしまえば「現代社会が舞台」である中で「異物」が紛れ込んだ物は大抵「エブリディマジック」じゃないのか、と考えるわけです。
異物が何なのかで、ローファンタジー内部でのジャンル分けがされるのでしょう。
・オカルト
ポルターガイストに除霊、呪いetc…
ホラー小説において付き物のこれらは、ある意味「あり得ない」話でしょう。
だって、お札を持って除霊で悪霊と戦うんですよ?
その筋の人からしたら日常であっても、大多数の人からしたら「あり得ない」話――これぞローファンタジーでしょう。
代表作は、「ゴーストバスター」あたりでしょうか。
・超能力物
異能じゃなくて超能力。サイコメトリーです。これも、大多数の人からしたら現実味があまりないですよね。
バトルものじゃなくても、超能力を隠しながら生活する「日常系」も含まれるかと思います。
もちろん敵組織と対決! なんて手に汗握る超能力物もありますが、「超能力」としてくくると種類も限られてくるのでそこの所は作者の力量次第、という部分があって、中々ハードルが高く感じます。
・その他
ハイファンタジーに近いローファンタジーもありますね。
通う学校全体が異能まみれだったり、その街だけ異能者がはびこったり。
「デュラララ」はこれですね。デュラハンとか空想上の者ですが、舞台は東京都豊島区。同じ場所が舞台でも「池袋ウエストゲートパーク(石田衣良)」は現代小説ですから、違いがより明確ではないかと。
このジャンルって実はラノベじゃなくても沢山あるんです。
ホラー小説でも幽霊に翻弄されるだけだと違うかもですが、対抗しようとする人(神父とかエクソシストとか)が出てくると途端にオカルトジャンルですし。
お仕事小説でも、「もし日本にこんな法律ができたら」といったIFを元に書いている物だったりしたら、「今現在の日本ではあり得ない」お話です。
突飛な設定ばかり目につきやすいですが、現代世界を舞台にしていたら基本はローファンタジー、と考えていいのではないでしょうか。
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