異世界主人公にみられる5つのサイコパス特徴
ちびまるフォイ
異世界主人公と書いて「サイコパス」
【サイコパス】
反社会的な人格を持つ人。精神病質者。
(1)魅力的
異世界主人公はたいていモテる。
主人公の頭の先から足の先までほめてくれるヒロインはもちろん、
冒険の道中に出会う異性にはたいてい惚れられる。
ここにはチート能力は使われていない。
そう、主人公本来の力なのだ。
サイコパスもモテる。
サイコパスは恐ろしい反社会的な行動を一人では起こさず
周りと協力(あやつる)して、必ず実行するからだ。
カリスマ性があり人からモテるという点で、
サイコパスと異世界主人公は一致している。
(2)刺激を求める
あなたが街中で不良に絡まれている人がいたらどうするか?
・見ないふり
・人を呼ぶ
明らかに自分より強そうな相手に「なにしてるんだ?」とは声をかけない。
そんなのは不良マンガだけの常識だ。
異世界主人公は必ず助ける。
2話くらいに登場する「不良に絡まれてる女の子」のイベントで
必ず、躊躇せず、容赦なく助けに入る。
その後、世界の命運を~とか王国の未来を~とか
話が大きくなっても「あ、そっすか」とあっさり受け入れる。
彼ら(サイコパス)は刺激を常に求めて行動している。
普通の人は「明日から世界を救え」と言われれば、
「もっと他に案があるだろう!?」というのが通例だ。
(3)自信満々
サイコパスが魅力的に思われる部分の1つとして自信がある。
彼らは常に自信満々で頼りがいがあるように見える。
というか、自分が失敗するビジョンがない。
「俺なら必ずうまくいくし、そのつもりだ」
と、謎の自信がある。
彼らの中には責任感もないし、長期的な計画もない。
あるのは根拠のない自信。
それは異世界主人公も同じ。
「世界を救ってくれ!!」
「いっすよ。あ、でもなんも作戦はないっすけど」
王国の長は激おこである。
異世界主人公は常に自信満々で慌てることはない。
涼しい顔で圧倒的な能力を駆使して敵を粉砕し尽くす。もはや災害。
長期的な計画も、具体的な案もなく、それを仲間に話すこともなく。
「ふっふっふ、救っておいたぜ!!」
と、結果だけを出してヒロインに褒められる。
「さすが○○さん! ステキ!!」
なにそれ怖い。
(4)依存的なな生活
サイコパスが行う反社会的な行動には強固なサポーターがいる。
だからこそ、1人では到底できない恐ろしい事件をも実現する。
異世界主人公と言えば、周りに様々な立場の人間が出てくる。
一国の姫。
奴隷の女。
伝説の魔女。 などなど。
そして、彼女たちにおんぶにだっこ。
「ダメだダメだ! お前のような得体のしれない人間を中にいれるわけにいかない!」
「くそぅ……いったいどうすれば……」
「私は○△王国の姫! 謁見を申し出る!」 ←ココ
「どうぞどうぞ」
ダチョウ倶楽部かよ。
口達者なサイコパスはわざわざ「君の権力でどうにかしてくれない?」など
頭の悪いことはしない。完全に寄生すれば自主的に行動してくれる。
なにせサイコパスはプライドが高い。
頭を下げることなんてしない。
頭を下げるくらいなら、自分が悪くない理由をでっちあげて同情を誘う。
そんなサイコパスなので、周りの人間の立場や能力をフル活用。
周りに依存して利用し倒すのが異世界主人公。
(5)乱れた性関係
エッチなシーンがある成年向けの小説ならエッチシーンは必須。
無かったとしても胸のひとつは触るし、風呂なんて覗きたい放題。
サイコパスは我慢というものができない。
自分の欲求に素直だし、そもそも自分をコントロールできない。
欲望の赴くまま無責任に行動してしまう。
「ちょっとお風呂入ってくるね」
彼女が言った後に風呂場にモンスターが出たとしたら?
・扉越しに伝える「敵が出たぞ!」
・武器を投げ入れる「こいつを使え!」
・風呂場に飛び込む ←サイコ
感情で行動しすぎだから。
だいたいラノベで評される「感情移入できない」と書かれるのは
もしかしたらここが影響しているのではと思う。
その後、ヒロインに「きゃーえっち!」とビンタされようが
次の瞬間では「意外と胸大きかったなぁ」と考えるヤバい脳みそ。
「あの時扉越しに声をかけておけば……」などの反省はない。怖い。
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主人公というのはだいたいが「自分の理想」の投影といえる。
女にモテて、涼しい顔で敵を粉砕し、黄色い歓声を上げられる。
今、あなたが書こうとしている主人公はサイコパスなんですよ。
世界を救ってなきゃ、世界を破滅させる危うさを持った危険人物。
それが異世界主人公。
こんなのが異世界に転生してくるもんだから本当にヤバい。
女神の人選はいったいどうなっているのか。
女神「いやいや、サイコパスを現実世界に置いておく方が危険でしょ」
異世界主人公にみられる5つのサイコパス特徴 ちびまるフォイ @firestorage
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