予選へ向け⑤

予選まで残り二日となった。

アシスは相変わらず渡り火を修得出来ていなかったが着実と進歩している。

距離としてはまだ四、五メートルぐらいだが初めての只消えるだけの状態より幾ばくかましだ。


そして場面は変わり


「<絶えぬ刀剣>!」

レイナもまた一人で特訓していた。

只神器を使える、ではなく使いこなすため。

それはあの決闘から学んだことだ。

神器が使えるからという理由で勝ち誇っていた。

それがどれだけ未熟なのか今は理解していた。

<絶えぬ刀剣>の強みは神器級の武器を複数コントロールできることにある。

この間は完全に出しているだけという物だったためアシスにも捌かれた。

そして今、コントロールするために四本の顕現に留めている。

レイナはレイナなりに努力していた。


そして時間が経つのは早く


予選当日になった。


各々自身の弱点を見直し更に磨きをかけた上で予選へと向かう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る