灼剣の転入②

ゴクリと生唾を飲むアシス。

ついに転入の時が来た。

待ちに待ったと言えばそうなのだが転入と言う異常事態イレギュラーということもありアシスは内心かなり緊張していた。

この学園の入学式が四の月にあったはず。

勝王杯の開催が七の月一日。

あれから一週間がたっているが上旬である。

大体三ヶ月程遅れて転入することになる。



歴史を変えたオルタレスの戦乱が終わった今、世界は八つの国に別れている


北の<ノストレム>

北西の<リンドリン>

北東の<ナザードル>

西の<ウェルド>

東の<シルヴェイン>

南西の<ナロヤ>

南東の<バルバレム>

南の<アトレティア>


この八国にはそれぞれ例外無く一つづつ学園が設置されており友好の証として毎年十の月に八園闘技祭という団体戦の世界大会が開催される。

全ての学園には勿論正式名があるのだが基本的に地方名で省略されている。

(例 南の学園は南園、北西の学園は北西園)


そしてこれからアシスが転入するのはその八つの学園の1つである。

正式名アトレティア王立フェニドラ学園は四学年四クラス(一クラス三十人)で構成されており新興の学園ながら他国にひけをとらないため他国から<再編の精鋭>とも呼ばれている。

そんな学園に転入出来ることはとても幸運だが満足してはならない。

アシスにとって転入はあくまで目標への第一歩である。


───師匠を越えるための


手続きを全て済ませたアシスは今、自分のクラス1ーDの前にたっている。

隣には担任のマレイヤ先生がついている。


さあ始めよう

これが学園生活の第一歩

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