第2話 2店舗目

2店舗目について話すとしよう。


前回の店舗の経験がまったく活かせないと感じた俺は

履歴書に、前回の店で働いた事を書かないで提出した。

これでまったく0からのスタートになる・・ハズだった。

シフトも夕方から深夜へ移行し、働いていたが

ある時にナナコカードのポイント交換の手順を見たオーナーが

俺が実際は初心者じゃないという事に気づいてしまった。

結果、自分の首を自分で締める形になり、信用度はガタ落ち

深夜シフトから夕方シフトへの降格が決まった。

そこからが・・地獄だったのであった・・

夕方は忙しく、なんといってもお局様がいるシフト。

オーナーとお局様からいびられる日々・・・

オーナーからは仕方がないがお局様は知らんがな!

そんな日々でなんとか繋いでいた・・。


オーナーに許可を取り休みを入れたとある休日の日に

電話がかかってきた。曰く「そんな話は聞いていない」との事。

「いやいや オーナーに直接言ったし、承諾もしてたじゃないか。」

と思いつつもシフトに出たりすることもあった。


あと、このお店はノルマがあり絶対クリスマスケーキを2つはどうにかしろとの事。

常連さんはお局様や先輩方がおさえてしまうので一見さんにお願いするも無理。

自腹を切らされる・・・はずだったが俺はシフトの件もあり これをスルー。

何も予約せずにクリスマスを迎えようとしていた・・・。


その後だが、クレームで「公共料金の控えを受け取っていない」との事。

それと君は怒られると拗ねたような態度を取るし

周りの人間も一緒のシフトに入りづらいとの事。

結局は信頼できないし汚名返上もできないからクビになったのだった。

言い訳をさせてもらうが、自分は怒られると、仕事に集中する為に無口になる。


公共料金をコンビニで払った事ある人は分かるかもしれないが

お客様控えの右横に別にまた切り取る部分が存在する場合がある。

俺はそれを受けたのが初めてでとても印象的だったので覚えていた。

そして目の前でどちらか片方をレシート入れに捨ててたのも覚えていた。

だがどちらか分からなかったし、これは完全にお客様側のミスだろう。

だが、このオーナーに何言っても無駄だろうということで反論はしなかった。

クビになったのはいつもより寒いクリスマスの日であった。

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