第20話 知らなかった過去
「小町さん、彩さん。お風呂のご用意が出来ました。」
ご飯も食べ終わって、部屋に来たけど、すぐお姉ちゃんの着せ替え人形になってクタクタになったところに、楠さんが来た。
「あ、はい。ありがとうございます。すぐ行きます。」
「お急ぎになられなくても大丈夫ですよ。」
「でも、」
真南斗先輩達も入るんだから早くしないと...
「お客様用の風呂場にご用意致しましたので。そちらにはお2人しかご利用になりませんので。」
「え、?」
「真南斗君達は違うとこなのね。」
お姉ちゃん、なんでそんな落ち着いてるの?
「はい。真南斗様達には自室にシャワールームがございますので、そちらの方にお入りになられます。」
「わお!さすがね。」
「お姉ちゃん、さすがって?」
「あれ?言ってなかった?」
「真南斗君って、立花財閥のご子息様よ?郁斗さんは跡取りにあたるのかな?」
「え!?立花財閥って、あの?」
「うん。」
立花財閥っていったら、名前を知らない人はいないくらいの大きなグループだよね!?
「え、あの...小町さん。」
「はい...?」
「真南斗様達が、立花財閥のご子息だということをしらなかったんですか?」
「...はい。」
そう答えると楠さんはすごく驚いた顔をした。
「そうでしたか。...真南斗様は、素直な方故に肩書きのみに執着した大人たちに怯えていたんですよ。いつしか、友人をも信用出来なくなっていってしまわれて...」
え...
「楠。」
「!真南斗様。」
いつの間にか扉の前に真南斗先輩が立っていて、
「喋りすぎだ。」
ちょっと、いつもと雰囲気が違っていた。
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