第4夜「ダンスパーティー」
コンコン
「セバスチャンです…失礼致します」
ガチャリッ
「お嬢様、今夜という今夜は… おやまあ!なんとお可愛らしいお姿…!!
え? 白いネグリジェを着て立っていただけ?
…これは大変失礼しました。ベイマックスではないのですか…。このセバスチャン、2017年度下半期一番の落ち込みでございます。では、なぜそのようなお姿で立っておられたのです? ベイマックスでもないのに??
え? 明日のダンスパーティーが憂鬱で眠れない? だからダンスを練習していた?
…なるほど。眠れないのは致し方ありません。ですが、夜10時以降は洗濯機を回してはいけないのが社会の通説。下の階に響きますからね。さあさあ、ベッドに横になられて。お嬢様はダンスの腕前は
え? やっぱり憂鬱で眠れない?
…困りましたね。では眠れるおまじないをしましょう。手の平に「憂鬱」という字を書くのです。ええ、「憂」…かろうじて書けましたね。では「鬱」を。ええ、ええ、もちろん書けませんね……
…寝てしまわれた。こうしてのびているお姿を見ると、明日のドレス、個人的には白も捨てがたい。メイド長にそれとなく薦めてみようか…。それでは、お嬢様。お休みなさいませ。ーーよい夢を。」
カチリッ
コツコツコツ…
〜就寝〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます