第20話

あの時の

お姉ちゃんの言葉が凄く嬉しかった…

けれども、其れは、むしろ逆だった。


何もかもを違うくすべきだった。

そしたら、こんな悲劇は起こらなかった筈なのに…


私しは階下の騒がしさ等、気にしようともせずに自問自答を繰り返していた。


私しは、ずっと

お姉ちゃんの影として生きて居る様な気がし

その事が嫌で、嫌で誘われるまま暴走族のグループに入った。


けれども、その暴走族も嫌に成りグループから抜けさせて欲しいと度々、先輩に言っていた。


今度の事件は

抜けたらどうなるかの見せしめのつもりなんだろう!


チクショー!!

チクショー!!

チクショー!!


お姉ちゃんをやったのは

きっと彼奴らだ!


お姉ちゃんも

私しが暴走族グループから抜けたい事を知っていた。


けれど、何もかもが遅過ぎた!

お姉ちゃんを

あんな酷い目に合わせて終ったのは誰でもなく私しなのだと


そして鈴木刑事さんが言う様に

私しは自分で死ぬ事も出来無い重い十字架を生涯、背負い

その重みに耐えて生きて行くしか無いのだと。


そして、鈴木刑事さんが言っていた…


「彼奴らはもう二度と君の前に現れ無い」とは…?


いったい、どう言う事なんだろうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

双子姉妹 @mag315

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ