第18話

私しもう

こうなのイヤー

こんなの耐えられない無い!


そう言い二階の秋菜の部屋に駆け上がり

ベットにすがり付く様にして泣いて居た時だった。


鈴木刑事さんから電話があった。

「大丈夫かい!」


鈴木さん…


私し…もう死にたい!

こんなの…もう…私し…とても耐えられない…

お姉ちゃんの後を追って…私しも

死にたい!


其れは私し自身の言葉であり

誰かにぶつけずずには居られない

悲痛な叫びでもあった筈なのに


「苦しいか!

君は今、苦しいのか…?だったら…もっと苦しめ!

君はもっと、もっと苦しまなければ成らない人間の筈だ!」


だけど、こんなの私し

とても耐えられない…


「いいかい!是れから私が言う事を良く聞きなさい!

手短に結論だけ言う!

君のお姉さんを酷いめに合わせて殺した奴らは

もう二度と君の前に現れる事も無いし、死んだのは君じゃ無くお姉さんの秋菜だと証明出来る証拠は何も無い!

今、私しが話しをして居るのは秋子では無くお姉さんの秋菜なんだよ!

私しの言っている意味が君には分かるね!

後は君が…お姉ちゃんの最後の言葉を生かし生きるのか…苦しさに負け死を選ぶのかは…君、次第だ!

お姉さんの亡くなられた

あの現場を君も見ただろう…

そして君に生きろと言った最後の言葉さえも君は無駄に出来るのかい?

君は君の寿命が尽きる迄は死ね無い筈だよ!

君は死ぬ事さえも許され無い重い十字架を生涯、背負って生きなければ成らない筈だよ。」


そう言い終わり電話が切れた。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る