第16話

警察官の運転する車が家に着き

後部座席のドアが開けられ

私達が降りると


「秋菜さん…忘れ物ですよ

是れ後部座席に落ちていました。」


そう言われ携帯電話を渡された。

その携帯電話はお姉ちゃんの秋菜が使って居た物だった。


警察官が私しに是れを渡す時

小さくうなずいて見せ


それは無言で

「今からこの携帯電話を使いなさいよ」

そう言って居た。


「では私しは、是れで…お疲れさまでした」


そう言い深々と頭を下げ帰って行った。


一歩玄関から中に入ると誰もが大声を上げ泣き崩れた。


私しは、お姉ちゃんの部屋に行き

私しの身代わりと成り殺された

お姉ちゃんに申し訳ない気持ちと


是れ迄の生き方が大きな間違いだった事を知らされ

その罪悪感から

お姉ちゃん…ゴメン!ゴメンなさいと…


但、謝り続けてベットにすがり付く様にして泣き続けた。



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