第10話

この部屋に来て、いったい

どの位の時間が経つのだろう?


寒さで眼が醒めた。


私しは下着姿だった事に気付き

お姉ちゃんのジャージを着て時間が知りたくて携帯電話を見た時


鈴木刑事から言われた事を思い出した。


「携帯電話を誰にも見付からない場所に隠し深い川に捨てなさい。」


その言葉を思い出し


慌てる様にお姉ちゃんの部屋へ入り部屋中を見回し、隠す場所を考え洋服タンスの上の空き箱の中に隠した。


今日からは私がこの部屋を使う事に成る。

もう私の部屋を使う事は許され無い!


今朝まで使って居た

私の部屋の私物さえも持ち出す事も出来無い!


今日から私は秋子では無く

秋菜として一生、生きなければ成らないのだから!


そう自分に言い聞かせて居た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る