　ペットショップにいらっしゃるお客様から「地球人をたくさん飼って楽しみたい」という相談をいただきます。

　天然ものの地球人は様々な種類がいて、その顔も一人ひとり違います。

　遺伝子配合個体でも同様に、なるべく似た顔の地球人は作られないよう努力されています。

　たくさんの地球人を並べてその個体ごとの違いを楽しみたい、というお客様の気持ちは我々もよ～く分かります。

　しかし、地球人は同じ容器にたくさん飼育しても大丈夫なのでしょうか？

　地球人を研究する機関の発表では「広い容器に一度にたくさん飼育すると縄張り争いが起きた」という報告がされました。

　エサの少ない環境下に置かれると、栄養を多く入手できる場所を力の強い個体が占拠し、弱い個体を駆逐したそうです。

　しかし実験を繰り返していくと、全ての事例でこうなったわけでもありませんでした。ちゃんと仲間同士でエサを分け与える個体もいます。

　そこにいる地球人の性格や数によって、他個体と共存できるかは変化するようですね。

　百匹以上の規模で飼育すると、大きな殺し合いが起きる可能性があるので要注意です。

　上手く飼い続けるコツは、どの個体にも均等にエサが行き渡るようにすることです。

　特定の個体ばかりを優遇すると、仲間内に不満が溜まります。

　地球人は他個体と自分の境遇を比べて満足感を得る生物です。

　我々にはなかなか理解できない思考ですが、「他人と同等」か「他人よりも優れたい」と考えているのでしょうね。

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