こんな夢を見た。


 同じ小学校に通う遊び仲間の一人が、蛇を見掛けたという。

 初めは皆で茂み等を掻き分け暫く探していたのだが、やがて別の一人がジャングルジムの中段に青いプラスチックの入れ物が置かれているのを発見した。

 キャンプで飲み物を入れておくようなアウトドア用ケースの白い上蓋をそっと外してみると、中には体長40センチメートル程の、透き通るような淡い薄黄色の蛇がじっとしている。赤黒い円らな瞳が愛嬌があり、恐ろしさよりは可愛らしさ美しさの方を強く感じさせる外見だ。

 蓋はきちんと閉められていたのに、一体全体どうやって入りこんだのだろうか。

 暫くは遠巻きに見ながら皆でああだこうだ言っていたのだが、ふと見ると蛇が入っている入れ物が、青いケースからいつの間にか広い格子のプラスチック籠に変わっている。

 子供らがぽかんとした表情で見つめる中、黄真珠色の蛇は律儀にも格子の隙間からではなく、横に開かれた白い籠の扉からするすると抜け出てそのまま脱走してしまった。

 自分達が逃がしてしまったのがばれては不味いと、小学生だけで慌てて追いかけて捕獲しようと試みることにする。私の布団の上まで追い込み、そのまま私が籠を片手に中まで誘導することになった。

 ざりりざりりという音が土を掻き分ける音に似ていて蛇は惹かれて寄って来るのだと博識な仲間の一人が言うので、もう片方の手で敷布を引っ掻きながら、周りの仲間のやれあっちに行ったもう少しだという声を頼りにどうにか籠に入れようとする。

 しかし起きてからそのままの、くしゃくしゃの掛け布団が視界の邪魔で、結局後一息というところまで追い込みながら、途中で見失ってしまう。



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