〇閑話:人物紹介.その3 ――――――


※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。

 主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり

 現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。

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『モーロッソ(モーロス)=レステルダンケ』

 性別:男

 年齢:19歳(学園3年次。1年留年経験アリ)

 T165 54kg

 小動物系


 ・3年次生だが上級生らしい気概や迫力がなく、

  彼を知らない下級生から、下級生扱いされる事もしばしば。

 ・いつもニコニコしており、怒るという事をほとんどしない。

 ・礼儀正しく、いかにも感じのいい男の子だが、

  シオウとは別ベクトルで男性らしさに欠けている。

 ・いわゆる小動物系男子で、異性からは優しくされやすい。


 ・元々は庶民だったが、

  密かな幼馴染でもあった中流貴族レステルダンケ家の令嬢に惚れられ、

  他の貴族男に嫁がされるのはイヤという彼女からのプロポーズを受け、

  レステルダンケ家の婿養子になった。

 ・結婚当時は彼が14歳、妻が9歳であった事など、周囲を何かと驚かせ、

  当然ながらレステルダンケ家の親族たちはことごとく二人の仲を認めかねた。

 ・しかしわずか9歳であった嫁が

  自分の親族縁者を一喝するほどの胆力と行動力を発揮した事で、

  二人の結婚は成立した。


 ・嫁に親族や他貴族どもに馬鹿にされない教養を身に着けられるとして

  学園へ通う事を勧められた事で入学。

  寮には入らず、家から通学している。

 ・基礎学力の低さから入学後はかなり苦労した。

 ・勤勉で努力家ではあったものの、さすがに成績追いつかず、

  留年も経験している。

  (貴族家の力で回避する事も出来たが、本人の希望で留年した)

 

 ・覚醒能力を得た事で、レステルダンケ家の面々の態度はコロっと変化。

  一躍一族の誇りとして持ち上げられるようになった。


 ・妻を大変に愛しているが、年下の彼女の方がしっかりしているので、

  夫婦間はもとよりあらゆる場面で妻に主導権を握られており、

  夫として男として、もっとそれらしくなりたいと常々思っている。



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『バ=アール』

 性別:男

 年齢:40歳

 T192 96kg

 筋骨隆々、ガテン系中年。


 ・学園の食堂を仕切っている見た目はガテン系のおやっさん。

 ・いかつい外見に似合わず、

  かつてはお城の料理人もつとめた事があるほどの腕前を持つ。

 ・本名はビアルだけでファミリーネームはなかったが、

  料理人として雇われる際にファミリーネームを問われたため、

  ビアルを区切ってバ=アールと改名した。


 ・料理人として順風な人生を送っていたが、

  ふとした事がきっかけではるか年下の貴族令嬢と相思相愛の仲になり、

  相手の親族の猛反発と他貴族の妨害などを受けつつも結果、

  大恋愛の末に結婚した。

 ・しかし代償として、城の料理人という職を失い、登城資格も失った上、

  妻も実家から縁を切られ、事実上庶民に落ちた。


 ・皇帝が密かに目をかけてくれたおかげで、学園の食堂に再就職している。

 ・元来の気性では、弱きを助ける頼れる男なのだが、

  妻が妊娠中であるため、失職を恐れて貴族生徒による一般人生徒へのモメ事に

  仲裁に入れないでおり、自らの信念との間で葛藤を深めている苦労人。


 ・リッドは “バールのおっさん” と呼び、

  シオウは “ アールのおやっさん ” と呼んでいる。



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『ウリン=フェブラー』

 性別:女

 年齢:16歳(学園1年次)

 T155  B83(C) W59 H85

 丸メガネ。


 ・いつも自信なさげな文学系少女。

 ・田舎の出で、学びを深めたいという意欲から学園へと入学した。

 ・入学早々、便利に使えそうな使用人感覚という理由で

  エステランタから目を付けられ、取り巻きに加えられてしまった。

 ・垢ぬけておらず、見た目に田舎者感があるので、もっと綺麗になさいと、

  よくエステランタに悪態つかれている。



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『ブリリアン=ディア=カーツィン』

 性別:男

 年齢:17歳(学園2年次)

 T160 86kg

 太ましい貴族男子。



 ・商人貴族カーツィン家の長男で幼少から甘やかされて育ち、

  潤沢な生活環境と飽食のせいで、おデブちゃんに育ってしまった男子生徒。

 ・自信家で、何をするにしてもその道の高評価者に対抗心を燃やす。

 ・根っこはいい奴で、自分より弱者である者には手を差し伸べ、

  何気に貧困層には匿名で食糧などを手配させるなど、

  普段の態度こそ偉そうではあるものの、憎めないタイプ。


 ・学園では “ ブリアン ” と呼ばれているが、

  本人は自分の名に誇りを持っているのでこの愛称をあまり好んではいない。


 ・覚醒能力持ちのようだが…



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  用語解説

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【 バックラー 】

 ・小型の盾。

 ・形状や装備方式は様々なものがあるが、シオウがリッドに渡したものは、

  手に持つタイプではなく、腕に装着して使用できるタイプの、木製品。



【 魔導銃 】

 ・魔導具の一種で、魔力を弾に変換して撃ち出す事が出来る武器。

 ・スィルカが手に入れたものは短銃タイプだが、

  大きさ・形状・色・意匠などは様々。


 ・弓矢よりも射程が長く、弾速が早く、破壊力・殺傷能力が高い事から、

  初めて世に出た時は弓矢に取って代わるロングレンジ武器ともてはやされた。

 ・しかしその後、魔力消耗効率の悪さや

  直射しか出来ず、戦況に応じた幅広い戦法を取れない等、次々と短所が発覚。

 ・しかも登場から何百年という時間が経っても、

  目に見えての改善・改良・発展・進歩が見られない事から、

  今をもってしてもロングレンジでの主力武器は弓矢のままである。


 ・ちなみに威力と加減の難しさから、

  学園戦技大会での使用は禁止されているため、スィルカの魔導銃もお蔵入り。



【 覚醒能力 】

 ・先天的に潜在していたのが目覚め、自在に使いこなせるようになる能力の事。

 ・また、覚醒能力を保有する者を “ 覚醒者 ” と呼ぶ事もあるが、

  覚醒能力自体が、多くは大したことがないものばかりで、

  相応の能力の持ち主を指す意味で使われる事もあり、その定義は曖昧。


 ・過去、覚醒した人数などから統計学的に、

  3~5割の人間が何らかの潜在的能力を生れ持っているとされているが

  正確性に欠け、本当のところに関しては未だ学者の間で議論が続いている。


 ・能力の効果や影響度等による度合いとして “ 位階 ” で区分けがなされており、

  大半は “ 位階:1(たいして役に立たない)” に分類されるものばかり。

 ・ 位階:5 以上でようやく

  希少性 や ユニーク性 、有用性 があるレベルとされている。


 ・魔力を消耗する魔法の類とは異なり、

  使用者に体力や魔力、気力などの消費・消耗を要しない。

 ・代わりに覚醒者にはリスクが発生し、位階が高くなるほどリスクも大きくなる。

 ・どのようなリスクが発生するかは人それぞれであり、

  まったく同じ能力であったとしても、リスク内容が異なっていたりもする。


 ・覚醒は、個々によってその条件などが全て違っており、

  意図的に能力を目覚めさせる事は不可能。


 ・なぜこのような潜在的な能力が人間に宿っているのかは不明であり、

  そこに神秘性を見出して、一部の強力な能力に覚醒した者を

  崇める団体なども存在する。





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