……
少しの沈黙の後…ペンギンが喋る。
『…さぁー、吸い込むぞ…。』ペンギンは大きく、息を吸い込んだ…。
ん…? なに…。
眠い…凄い、眠くなった…。
『にゃー。』
流石だな…俺を眠らせるなんて。
『…え?寝てないよね…ていうか喋ってるしさぁ。』
『にゃー。』今度は俺の番だ。
パシパシパシ。
『…あーちょっと…。』
パシパシパシ。
『…あのーにゃんこ君,聞いてるかな?』
パシパシパシ。
『…ってっ、ていうか、聞けし~聞けし~。』
ペンギンの短い足が俺を蹴る…
ドンッ
俺は転がった…ごろごろ。
『にゃー。』流石だな、俺の猫パンチを受けて、まだ立っていられるなんて。
『…えーにゃんこ君。馬鹿なの?猫パンチ全然痛くないよ、爪とか出てなかったしさぁー。』
ペンギンは小さな手をバタバタ振りながら、なんか怒っている。
『にゃー。』そ、それは、悪魔踊りか?あっ、あーなんか魔力が奪われる~~。
『えっ、踊ってないし、しかもそんな技もってないからね。』ペンギンはさらに大きな動作で、怒っている…バタバタ…バタバタ。
『にゃー。』
あ、あーなんかつられて踊りだす…
うわっ、やばい。
『…だから、そんな技もってないから、知らないから、もし、踊ってしまったとしても、
それは、にゃんこが勝手にしてる事だから。』
ペンギン…つよし。
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