第3話 もう一人の悪魔


ある晴れた日…








『なんで、この檻の前の客は…居眠りばかりなんだ?』




動物園の従業員が、ペンギンの檻の前で疑問を口にしていた。






『…なんで、動物園で居眠りなんてするんでしょうね?』


二人の従業員はペンギンの檻の前で長々と立ち話をしていた…。






『にゃー。』暇なのか?


お客もみーんな、眠そうにしてるし…?動物園には何度も来たことあるが。


ここは、客も従業員も動物達まで呑気に居眠りか?








まぁ~俺も何処かで居眠りするか…。








ペンギンの檻の前、子連れのお客さんの子供達は全員眠って抱っこされている。


他のお客さんも、大欠伸…そんなに、ペンギンって退屈なのか?






『にゃー。』気になって、眠れないなー調べてみるか…。






お客さんの一人一人の目を覗き込む…


『ぞう…どこ?』


『パパ、ライオン見たい…。』


『あーあ、休みなのに、疲れるな。』


『笹って美味しいのかしら?』


『ペンギン…。』


『うちの猫、大きくなったら豹になるかしら?』






…一通り見て回ったが、原因は分からなかった、


それにしても、皆、変な事考えているな…。

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