結婚するなら科学者か文学者か

ネコ エレクトゥス

第1話

 いつも思うのだがノーベル賞をもらうような科学者というのは何故みんな立派な家庭人でもあるのだろうか。文学者とはえらい違いである。文学者の場合そもそも結婚なんてなんとも思っていないか、二度や三度離婚してやっと文学者の仲間入りができるって具合である。この違いはいったい何なのか。その点について考えてみることにする。


まず第一に科学者は賢い。

(文学者は自分のことを賢いと思うようにしている。)

科学者はまめな人種である。

(文学者にいかにずぼらな人間の多いことか。)

科学者は細部に厳しい。

(その点は音楽性を重視して、という口実のもとうまく言い逃れる。)

当然時間に厳しい。

(文学者の時計はひしゃげている。ダリのように。)

彼等は清潔好きである。そうでなければ科学者は務まらない。

(埃に埋もれているような所にこそ面白いものがあるのではないか?)

科学者は自分の一生をその研究対象に捧げる。

(こっちもいいがあっちもいい。)

科学者は権威に忠実である。

(誰が飼い犬になるか!)

人として生まれてきたからには人類のために貢献するべきではないのか?

(酒でも飲んで貢献することにしよう。)


 ということで女性に結婚を進めるならやはり科学者の方が最適であるらしい。

この文章を今まで陰で貢献してきてくれた最愛の妻に捧げる。

(帆の文章を発想を与えてくれた詩神ミューズに捧げる。)

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