こわそうなもの

シルエット

深夜0時、帰宅中。


点々と黒い何かが空に浮かんでいると思ったら、

痩せた木が烏達の寝床になっていた。


地面に残る雪にその黒はやけに目について、

背筋をつっと冷たい汗がつたう。


怖い想像ばかり膨らんで、

走って家まで辿り着くと、

足元には真っ黒いシルエット。


にゃーと、近所の猫が私を出迎えた。

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